ホールセール 2018 8 4

 「リテール」とは、「小売り」のことで、
「ホールセール」とは、「卸売」のことです。
 今、日本で人気の「コストコ」は、
正式には「コストコホールセール」と言います。
 確かに「コストコ」は「会員制」であり、
商品を「卸値」に近い価格で提供しています。
 かつて、日本では、「赤ちゃん本舗」が、
「ホールセール」商法で話題になりました。
 「赤ちゃん本舗」は、会員制であり、
消費者を「小売業者」と見立てて、
「卸値」に近い価格で提供していました。
 「アマゾン」は、「ホールセール」ではありませんが、
実質的に「会員制」となっています。
 何回も買い物するならば、
「プライム会員」になったほうが得だからです。
世の中、会員制の「小売り」が好調のようです。
 さて、ニュースでは、
「大塚家具」が身売りかという報道がありました。
 かつて、大塚家具は、
「会員制商法」で全盛を極めました。
 ところが、数年前、会員制をやめて、
「リテール」、つまり「小売り」に転換したのです。
 しかし、この分野(家具の小売り)では、
「ニトリ」という成功者がいるため、
大塚家具は、苦戦を強いられているでしょう。
 ただし、私の印象では、
「ニトリは、家具屋だったのか」という印象です。
 以前、私が「ニトリ」に行ったときは、
まず「寝具」を見て、次に「調理道具」を見て、
その後、「雑貨」を見ました。
帰る時に、「家具も売っていたのか」とフロアを眺めたものです。
 日本においては、少子高齢化で「家具市場」は縮小していると思います。
「少子化」で結婚も減っているはずです。
大型家具というものは、結婚を契機に買うことが多いでしょう。
 そうすると、家具では利益が出ないので、
寝具や調理道具や雑貨で稼ぐということになります。
 どうしても、家具にこだわりたいならば、
やはり「会員制」として、顧客を「固定化」させる必要があります。
 商売の秘訣は、1回しか来ない客よりも、
何回も来る客を多く獲得することです。
固定客を獲得するのが、商売の秘訣です。
 一説では、「アマゾン」も、
小売り分野では、あまり利益が出ていないと聞いたことがあります。
「アマゾン」が稼いでいるのは、「AWS」という分野です。
「AWS」とは、クラウド・コンピューティングのことです。
 「ニトリ」も家具以外のところで稼いでいるとしたら、
なんと「商売」というものは難しいものかと思いたくなります。

クラウドとオンプレミス 2018 7 29

書名 60分でわかる クラウドビジネス最前線
   AWSの導入&活用でビジネスが変わる
著者 クラウドビジネス研究会  技術評論社

「オンプレミスからクラウドへ」
 会社のコンピューター・システムは、どうするか。
社内にサーバー・コンピューターを設置して、
システム開発をして、24時間365日稼働する。
管理保守要員が多数必要になる。
(以上が「オンプレミス」です)
 これでは、大企業では可能ですが、
中小企業では、とうてい不可能です。
 では、どうするか。
ここでクラウド・サービスの出番となります。
 サーバー・コンピューターの部分を、
クラウド事業者が代行するのです。
 そうなれば、管理保守という業務も不要になり、
システム開発も不要です。
 そもそも、システム開発と言っても、
どの会社でも、似たり寄ったりで共通している部分が多いでしょう。
特に社内用のシステムは、どの会社も共通項が多いと思います。
 もちろん、クラウド・サービスでも、
社内事情に合わせてカスタマイズが可能です。
 大企業においても、クラウド・サービスを利用すべきでしょう。
新製品を発表した。
そうすると、会社のホームページへアクセスが膨大なものとなります。
 その時、わざわざサーバー・コンピューターを増設しますか。
いや、何日かすれば、アクセス数は減少するでしょう。
 しかし、サーバー・コンピューターを増設しないと、
新製品の発表後に、
消費者やユーザーが興味を持って、
新製品が掲示されているサイトにアクセスしようとしても、
混雑して、サイトがなかなか表示されないと、
消費者やユーザーは不快感を感じて、
二度とホームページには、やってこないでしょう。
(これがアクセス数が減少する原因です)
 そういうわけで、大企業であっても、
クラウド・サービスが必要になるでしょう。
 クラウド・コンピューターは、
コンピューター・ネットワーク上に設置された、
つまり、インターネット上に設置された、
超高速で巨大なコンピューターです。
企業は、利用した分に応じて、料金を払えばよいのです。
 これは、会社の業務をアウトソーシングするという意味で、
クラウド・サービスが拡大してきているのですが、
実は、クラウド・サービスが拡大した原因は、別のところにあります。
 それは、スマートフォンの登場が原因です。
スマートフォンは、パソコンに比べて、
CPU(中央演算処理装置)が貧弱で、
記憶容量も小さなものとなっています。
しかし、通信速度は、かなり高速です。
 そうなると、コンピューター・ネットワーク上に設置された、
クラウド・コンピューターを利用した方がベストです。
 そういうわけで、スマートフォン・システムは、
クラウド・サービスと表裏一体の関係にあります。
 いつの間にか登場して、
いつの間にか、みんなが利用するようになったクラウド・サービスです。














































































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